リノベ・リフォーム事例
奥浦町_U邸
Date:20160501
今回の工事は、五島市が運営している「空き家バンク制度」を活用し行われています。
この制度は、市内の賃貸・売買できる空き家の情報収集を行い、五島市への移住を希望している方へ情報提供するものです。また、空き家バンクへ登録された物件の改修等について、経費の一部が助成されます。
台所、浴室、便所、洗面所、内外装、設備等の住宅に関わるほとんどの工事が助成の対象となり、補助対象経費の2分の1以内の額(一軒あたり上限100万円)が補助されるというものです。移住を考えている方、空き家を所有する方どちらにもメリットのある制度といえます。畳を剥がすと床の傾きがあることがわかりました。補強をしていただきましたが、開けてみなければどのような状態かわからないというのは、このような工事の怖さでもあります。
間取りは4.5帖の和室が3部屋、続き間になっていました。そのうちの2部屋をフローリングにし、キッチンとの建具も取り外して、LDKを一つの空間にしています。一番奥の和室はそのまま残し、寝室として使えるようにしました。汲み取り式のトイレは簡易水洗に替え、風呂場の脱衣所を新たに設けました。
空き家は負の産物ではありません。古い住宅に少しだけ手を加え、心地よく住める環境を整えていくことで、五島に定住する人が増えていけば、人口減少の問題に多少なりと寄与できるかもしれません。空き家が生きるかどうかは考え方しだいです。積極的に活用していく取り組みがここ五島でも継続的に行われていくことを願います。